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権英淑の読み方と経歴|「貼る注射」を実用化したコスメディ製薬社長

2026年9月23日(水)夜のテレビ東京『アンパラレルド〜ニッポン発、世界へ〜』に、権英淑(けん えいしゅく)さんが登場しました。「この漢字、なんて読むの?」「コスメディ製薬ってどんな会社?」と思った方も多いのではないでしょうか。

※2026年9月24日更新:放送が終わったため、「出演した『アンパラレルド』の放送内容」を放送後の情報に書き換えました。

権英淑さんは、京都市に本社を置くコスメディ製薬株式会社の代表取締役社長で、薬学博士でもあります。中国から留学生として来日し、共同創業した会社で世界初の「溶ける針」(溶解型マイクロニードル)を実用化した研究者です。

この記事では、次の3点がわかります。

  • 権英淑さんの名前の読み方と基本プロフィール
  • 中国から日本へ渡り、京都で会社を興すまでの経歴
  • 番組で取り上げられた「貼るワクチン」「貼る注射」がどんな技術なのか

コスメディ製薬の公式サイト(役員一覧・沿革・技術解説)、名古屋大学の記事、Forbes JAPAN、経済界、事業構想オンラインなど、出典のある情報だけをまとめています。

権英淑のプロフィール早見表
権英淑のプロフィール早見表(本文の一次情報から作成)
目次

権英淑の読み方は「けん えいしゅく」|プロフィール

まず基本情報からです。

名前 権 英淑(けん えいしゅく)
英文表記 Eisuke Kwon
肩書 コスメディ製薬株式会社 代表取締役社長(2021年9月就任)
学位 薬学博士(京都薬科大学)
出身 中国・吉林省
来日 1994年に中国から留学生として来日

読み方は、コスメディ製薬の公式サイトの役員一覧に「けん えいしゅく」とふりがなが振られています。名古屋大学のインタビュー記事でも「ケン・エイシュク」と表記されており、資料どうしで一致しています。

会社の公式サイトの英語表記は「Eisuke Kwon」です。「権」という姓は日本ではあまり見かけないため、初めて見ると読み方に迷いますが、会社の公式表記は「けん」です。

※ 同じ「権英淑」という表記の別の方がいます。この記事で扱うのは、コスメディ製薬の代表取締役社長である権英淑さんです。

権英淑の経歴|中国から留学し、京都で会社を立ち上げるまで

名古屋大学 博士課程教育推進機構のインタビュー記事と、コスメディ製薬の公式プロフィールをもとに、時系列でまとめます。

中国・吉林省 延辺大学(旧・延辺医学院)を卒業
1994年 中国から留学生として来日
1999年 京都薬科大学大学院で薬学博士を取得
〜2001年 英国の製薬会社(ストラカン製薬)など、国内外の製薬・化粧品・医療機器会社の技術コンサルタントを務める
2001年5月 神山文男さんと有限会社コスメディを共同設立(京都薬科大学発ベンチャー)
2006年6月 株式会社に組織変更し、コスメディ製薬株式会社に商号変更
2008年11月 溶解型マイクロニードルを実用化。世界初のマイクロニードル化粧品を発売
2021年 京都産業21「中小企業優秀技術者賞」、日本薬剤学会「製剤の達人」を受賞
2021年9月 代表取締役社長に就任

京都薬科大学の研究室から生まれた会社

コスメディ製薬は、京都薬科大学発のベンチャー企業です。名古屋大学の記事によると、権さんは京都薬科大学を拠点にDDS(ドラッグ・デリバリー・システム=薬物送達システム)の研究に取り組み、2001年に神山文男さんとともに会社を立ち上げました。

神山さんは工学博士で、積水化学工業やストラカン製薬などを経た研究者です。公式サイトの役員一覧によると、神山さんは2022年まで代表取締役、2025年までは取締役会長を務め、現在は取締役相談役です。つまり、共同創業者から社長を引き継いだ形になります。

社長になってからも研究開発の現場に立つ

Forbes JAPANの記事では、2021年9月に社長へ就任したあとも自ら研究開発の現場に立ち続けていることが紹介されています。経済界のインタビューでは、会社の強みについて本人が次のように語っています。

当社は研究者集団で、医薬品との技術連携も武器。さらには基礎研究から開発、評価、生産まで全て一貫して自社でできることが強みです

権英淑が実用化した「貼る注射」マイクロニードルとは?

番組のテーマになっている「貼るワクチン」のもとになる技術が、マイクロニードルです。経済界のインタビューで、権さんはこう説明しています。

マイクロニードルとは、いわば「貼る注射」。注射針の代わりに、長さ数百ミクロンの微細な針に有効成分を含ませて、皮膚に貼り付けることでその成分を体内に送ります

コスメディ製薬の技術解説ページによると、マイクロニードルは大きく2種類に分かれます。

種類 素材 針の長さ
溶解型 ヒアルロン酸・コラーゲンなど、皮膚に含まれる水溶性の高分子 医療用 300〜800μm/美容用 150〜300μm
非溶解型 生分解性ポリマー(PGA・PLA)、ポリプロピレンなど 300〜900μm

このうち「溶解型」は、針そのものが皮膚の成分でできていて、刺したあと体内で溶けてなくなるのが特徴です。金属やガラスの針と違い、折れて体内に残る心配がありません。

2008年に世界初の実用化

Forbes JAPANによると、権さんが米国の学会でマイクロニードルの研究に出会ったのは2006年。当時は金属製・ガラス製が主流で、折れて皮膚に残る危険が課題でした。そこで「肌の成分であるヒアルロン酸で針をつくる」という発想に切り替え、学会での出会いから約2年で製品化にこぎつけます。

公式サイトの沿革では2008年11月に「溶解型マイクロニードル」の実用化と、世界初のマイクロニードル化粧品の発売が記録されています。開発の姿勢について、権さんはForbesでこう話しています。

普通だったら、そんな素材でつくれるはずがないと思いますよね。でも、否定するよりも、まずやってみるのが私たちのスタイル

化粧品で稼いで、医療の研究開発に回す

ビジネスメディアAMPの記事(2025年5月26日)によると、コスメディ製薬は化粧品事業で得た収益を医療分野の研究開発に充てるという進め方をとっています。医薬品の開発には莫大な時間と費用がかかるためです。

2023年10月には、歯科の表面麻酔に使う医療機器「アネスパッチ」を発売。注射に代わる局所麻酔の選択肢として実用化されています。

目指すのは「痛くない注射」と「自分で貼れる」こと

事業構想オンライン(2026年8月26日)のインタビューで、権さんは技術で実現したいことを次のように語っています。

注射針と比べると、マイクロニードルは入る深さが浅いですし、先端もすごく細いので、痛点にあたりづらい。まず、痛くない注射を実現したいというのが、大きな思いですね。もうひとつは、患者さんが自分で貼れる、自己投与ができることを目指したいという思いもありました

同じ記事では、高齢社会で予防医療や在宅医療のニーズが高まるなかで、この技術が活かせるという見通しも語られています。

権英淑が率いるコスメディ製薬はどんな会社?

社名 コスメディ製薬株式会社
設立 2001年5月30日
本社 京都市南区西九条東比永城町75 GRAND KYOTO 3F
代表者 代表取締役社長 権 英淑
事業内容 医薬品・化粧品・医療機器の研究開発および製造・販売

公式サイトによると、同社はTTS(経皮吸収治療)に特化した研究開発型の企業で、京都市内に京都工場・桂工場・吉祥工場を持っています。自社ブランドには『クオニス』(2012年)『ファーサ』(2017年)『リップショット』(2019年)『千の潤い』(2023年)『京薬粧』(2024年)『melnee』(2026年)などがあります。

直近の動きとしては、公式のニュース一覧に次のような発表が並んでいます。

  • 2026年3月10日 — 溶解型マイクロニードル製造工程開発チームが第10回「ものづくり日本大賞」優秀賞を受賞(受賞者は李英哲さん・辻井モナさん・豊田佳太さん・川﨑一馬さんの4名)
  • 2026年4月16日 — 「溶解型マイクロニードル」が「第6回 知財番付」専門性部門で受賞
  • 2026年5月14日 — 創業者の神山文男さんが旭日単光章を受章
  • 2026年5月28日 — 「完全中空型マイクロニードル」が完成し、OEM・ODMサービスを開始

なお、番組にはもう1人、同社 医薬品開発課 課長の鹿取建志さんも登場しました。TVerの番組紹介では「開発をリードする鹿取建志」と紹介されています。

※ 鹿取さんについては、番組の紹介文に氏名と肩書が載っているだけで、読み方や経歴を確認できる公表資料は見つかりませんでした。

権英淑について公表されていないこと

調べたうえで、確認できなかったことも書いておきます。

  • 生年月日・年齢 — 会社の公式プロフィールにも、取材記事にも記載がありません
  • 出身地の詳細 — 「中国・吉林省」までで、市や町は公表されていません
  • ご家族 — ご本人が経歴として語っている範囲を超える内容は、この記事では扱いません
  • 番組内での発言の細部 — この記事では、番組の公式紹介文に書かれている範囲だけを扱っています
  • 顔写真の掲載 — 本記事では肖像権に配慮し、人物写真は掲載していません

権英淑が出演した『アンパラレルド』の放送内容

番組名 アンパラレルド〜ニッポン発、世界へ〜
放送日時 2026年9月23日(水)23時12分〜24時01分
放送局 テレビ東京
回のテーマ もう注射はいらなくなる!?痛くない”貼るワクチン”が医療の常識を変える!
MC 若林正恭(オードリー)
ゲスト 権英淑(コスメディ製薬 社長)、鹿取建志(同社 医薬品開発課 課長)
解説 水野泰孝(グローバルヘルスケアクリニック院長)
ナレーター 大塚明夫

放送前から、出演情報はテレビ東京の番組公式サイトの放送回ページに掲載されていました。あわせて、コスメディ製薬の公式サイトも2026年9月17日付のお知らせで、同社の「貼るワクチン」と医療機器「アネスパッチ」がこの回で紹介されることを告知していました。番組側と会社側の両方が発表している形です。

番組は予定どおり放送され、TVerの見逃し配信(本編41分)の出演者欄に「権 英淑」の名前が、若林正恭さん・水野泰孝さん・大塚明夫さんとともに載っています。配信は2026年9月30日(水)23時54分までの予定です。

放送で取り上げられたこと

TVerの番組紹介によると、この回の内容は次のとおりです。

  • 医療従事者の負担という社会課題 — 季節外れの感染症流行への対応、ワクチンの厳格な温度管理、使用済み注射針の安全管理・廃棄コスト
  • ヒアルロン酸などを素材にした髪の毛よりも細い微細な針で、痛みをほとんど感じさせずに皮膚の浅い領域(皮内)へ薬剤を届ける技術
  • 歯科治療の麻酔待ち時間を減らす「アネスパッチ」が全国1,000以上の医療機関で導入が進んでいること
  • 常温で保存・運搬できる「貼るワクチン」の実用化に向けた研究
  • 災害時や救援現場で皮膚から栄養を補給する、防衛装備庁との新たな取り組み
  • 「飲むワクチン(ムコライス)」など、ワクチンをめぐる最前線の技術

番組紹介では、権さんを「中国出身の社長・権英淑(ケンエイシュク)」と紹介しており、読み方も会社の公式表記と一致しています。感染症専門医の水野泰孝さんの解説を交えながら、権さんと鹿取さんの「医療の常識を変えたい」という思いに迫る構成でした。

まとめ:権英淑は世界初の「溶ける針」を実用化した薬学博士の社長

  • 権英淑さんの読み方は「けん えいしゅく」。コスメディ製薬の代表取締役社長で、京都薬科大学で薬学博士を取得した研究者です
  • 中国・吉林省出身で、1994年に留学生として来日。2001年に神山文男さんと会社を共同設立し、2008年に世界初の溶解型マイクロニードルを実用化しました
  • 番組で紹介された「貼るワクチン」は、ヒアルロン酸などでできた数百ミクロンの溶ける針で薬を届ける技術。常温保存や自己投与の可能性が期待されています

『アンパラレルド〜ニッポン発、世界へ〜』9月23日(水)放送回は、TVerで2026年9月30日(水)23時54分まで見逃し配信の予定です。注射が変わるかもしれない技術の話を、ぜひチェックしてみてください。

併せて読みたい(技術で勝負する経営者・専門家)

参考リンク

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